ひとりが好きだった私が、“歌う”ことで人とつながれた話

黒歴史ストーリー♪



「自分を出すのって、ちょっと面倒…」



そう思っていた私が、
ギターを持って人前で歌いました。

演奏後に知らない人から言われた
「よかったよ」。

たった一言なのに、
胸の奥がじんわり温かくなったんです。

その瞬間、
表現は自己満足じゃなくて
“ちゃんと人とつながる会話”なんだと
気づきました。

この記事では、
ひとりが好きだった私が
歌うことで人とつながれた体験を
お話しします。

1. 「ひとりが好き」だった私

なんでも一人でやるのが楽でした。
誰かと何かを共有するのは、どこか面倒に感じていました。

相手に合わせると、ペースが乱れるし、
どう思われているかを気にしてしまう自分にも疲れてしまって。

「私にはひとりでマイペースが合ってる」
そんなふうに思い込んでいたように思います。

表現してみたい気持ちは有ったけど、反応が怖くて、
「わざわざ人に見せなくても、自分だけで楽しめばいいじゃん」
って自分のやってみたい気持ちを押し込めていました。

ほんの少し、さみしさが心の中にあったことに、
そのときの私はまだ、気づいていませんでした。

2. ギターショップの店長との出会い

ある日、いつも通っていたギターショップで、店長から声をかけられました。
「今度、うちの知り合いのバーでオープンマイクがあるけど、出てみない?」と。

最初は、「いやいや、私なんかが人前で歌うなんて…」と思いました。
でも、その頃は「自分のやりたいことってなんだろう?」と悩んでいた時期で、
「出るだけ出てみようかな」
そんな気まぐれな気持ちで、挑戦してみることにしました。

ライブ当日。
小さなバーの中に置かれたマイクとライト。
ほんの数人のお客さん。でも、その全員が、じっとこちらを見ていました。

心臓がバクバクして、声が震えました。
でも、不思議と、途中から気持ちがすっと落ち着いていきました。

それは、自分の中にある“何か”を、音にのせて外に出せた瞬間だったのかもしれません。

3. ひとことの「よかった」が教えてくれたこと

みんなが私の歌を聴こうとしてくれている!(感動)

演奏中、気づいたことがありました。
お客さんたちが、私のほうをちゃんと見てくれているんです。
スマホをいじるでもなく、目をそらすでもなく。

「この人たち、聴こうとしてくれている……」

その事実だけで、胸が熱くなりました。
自分の声が誰かに届いていることが、こんなにも心を動かすんだと知りました。

聴くだけじゃなくて、感想も教えてくれる!→またやりたい!

演奏が終わったあと、知らない人が「よかったよ」と声をかけてくれました。
たった一言なのに、それがすごくうれしくて。

私はいつも、「自分の思いは自分の中に留めておけばいい」と思っていました。
でもそのとき、伝えることはちゃんと“返ってくる”んだと感じたんです。

「またやってみたい」
自然と、そう思っていました。

4. 歌は“ちょうどいい距離”の会話だった

あらためて思ったのは、
歌って、すごく“ちょうどいい距離”のコミュニケーションだということです。

私は、誰かと面と向かって話すのが苦手です。
とくに、自分の本音や、弱いところを話すのは、こわくて仕方がありません。

でも、歌なら。
メロディにのせれば、言葉が少しやわらかくなる気がします。
間接的だけど、ちゃんと届く。そんな安心感がありました。

表現って、自己中心的なものだと思っていたけれど、
誰かが受け取ってくれることで、対話になるんですね。

それに気づいたとき、表現することが少しだけ、こわくなくなりました。

5. 積み重なっていくことの確かさが、自分に安心を与えてくれた

上達の手ごたえが、自信につながる

ライブをきっかけに、少しずつ練習を重ねていきました。
最初は指が思うように動かなくて、何度もつまずきましたが、
繰り返すうちに「あ、弾けるようになってきた」と感じる瞬間がありました。

その小さな手ごたえが、自分を支えてくれました。
「昨日より今日、今日より明日」

社会人になって、電話応対など基本的なことすらできなくて、
自分の存在価値がわからなくなっていた私ですが、
ギターや曲作りは自分のペースでできて、
お客さんに楽しんでもらえた。

この事実が私に自信を取り戻させてくれました。

好きなことを続けられるなら、それだけでいい

気づいたのは、特別な評価や大きな結果がなくても、
好きなことをコツコツ続けられること自体が、もう価値なんだということです。

誰かと比べる必要もない。
“自分のペースで続けられる” という確かさが、私の心を守ってくれていました。

それだけで、十分なんだと思えるようになりました。

欲を言えばお金を稼ぎたいけれど、
自分の価値がないと思ってしまう状態を抜け出せた。
一旦はこれで良し。とすることにしました。

6. 安心できる場所を、自分の歌でつくりたい

ライブを続けていくうちに、自分が変わってきた部分があります。
それは、『会話を楽しめるようになってきた』ことです。

以前の私は、人と話すことに苦手意識がありました。
でも音楽をきっかけに、聴いてくれた人と自然に言葉を交わせるようになったのです。

「今日はありがとう」
「この曲、よかったよ」
そんなやり取りの一つひとつが、心をあたためてくれました。

だからこれからは、音楽と会話の両方で、
お客さんとコミュニケーションをとっていきたいと思っています。

「ここにいて大丈夫」
そう感じてもらえる安心できる場所を、自分の歌でつくっていきたいです。

7. 「自分を出すのが面倒くさい」あなたへ

表現は、面倒くさいけどしたほうがいい

正直に言うと、表現するのは面倒くさいこともあります。
ライブ演奏ではうまくできないと落ち込むこともあるし、
「準備が間に合わないからもう今回はキャンセルしたい!」
と結構な確率で思ってしまいます😅

また、日常会話における表現では相手にどう思われるかなど、
また別の面倒くささがありますよね。

でも、それでも、『表現って必要』だと今の私は思います。
なぜなら、表現を通して得られるつながりは、
面倒くささを超えて心を満たしてくれるからです。

「出してみてよかった」
その感覚は、一度でも味わうと忘れられないと思います。

少しずつ、好きな人に出会いにいこう

すべての人に理解される必要はありません。
自分を出したときに、「いいね」と言ってくれる人が、必ずどこかにいます。

その人たちと出会うために、ほんの少し勇気を出して、
自分を表現してみることが大切なのだと思います。

少しずつ、好きな人に出会いにいきましょう。
その一歩が、きっとあなたを支えてくれます。

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